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  • peterbaumannia

Peter Gabriel Ⅰ[Car] 1977


1974 年リリースの「The Lamb Lies Down On Broadway (眩惑のブロードウェイ)」が芳しい評価を得なかったことと、メンバー間との音楽性の確執及び結婚などプライベートな理由も重なり、翌 75年ジェネシスを脱退してしまったピーター・ガブリエル。彼のシーン復活のソロ・デビュー作。 Side one "Moribund the Burgermeister" - 4:20 "Solsbury Hill" - 4:21 "Modern Love" - 3:38 "Excuse Me" (Gabriel, Martin Hall) - 3:20 "Humdrum" - 3:25 Side two "Slowburn" - 4:36 "Waiting for the Big One" - 7:15 "Down the Dolce Vita" - 5:05 "Here Comes the Flood" - 5:38

credit Peter Gabriel – vocals, keyboards, flute, recorder Allan Schwartzberg – drums Tony Levin – bass, tuba, leader of the Barbershop Quartet Jimmy Maelen – percussion, synthibam, bones Steve Hunter – acoustic guitars on "Solsbury Hill"; lead guitar on "Slowburn" and "Waiting for the Big One"; electric, acoustic & rhythm guitars; pedal steel Robert Fripp – electric & classical guitars, banjo Jozef Chirowski – keyboards Larry Fast – synthesizer, programming Dick Wagner – backing vocals and guitar solo on "Here Comes the Flood" London Symphony Orchestra on "Down the Dolce Vita" and "Here Comes the Flood" Michael Gibbs – arrangement of orchestra

アルバムジャケットに写るピーター・ガブリエルは年寄りのように見える。ジェネシス時代には老人のような恰好でステージに立った彼だが、ここでは生身であ るのにだ。ここではジェネシス時代のスケール感のある楽曲はなく、全体的に非常に内省的な印象を受ける。私はここに身一つからやってゆこうというピーター 自身の決意を感じる。しかしその意志がプロデューサーであるボブ・エツリンに伝わって居なかったのか、作品はちぐはぐな印象も受ける。 特にB面になると、コンパクトに締めたらいい曲なのにという楽曲が変にスケール感を出そうとして沈んでいる。これはプロデューサーの仕業であろう。  とはいっても、その中でひときわ輝く楽曲もある。 「Solsbury Hill」と「Here Comes the Flood」である。

ギターの音色が美しく、力強く響くピーターの歌声。徐々に高まって行くハートビート。後に結実するアフリカン・パーカッションのリズムが楽曲を盛り上げてゆく。

心に沁みる名曲である。けれどこのヴァージョンは大仰に過ぎる。

この曲のベスト・ヴァージョンはこれではないかと思う。シンプル・イズ・ザ・ベスト。

ロバート・フリップ翁との共演ヴァージョン。フリッパートロニクスの宇宙の中をピーターの声とピアノが揺蕩う。

ライヴ・ヴァージョンも味わい深い。没頭に出て来る3人のコーラス。その内の一人はなんとケイト。ブッシュ。


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