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  • peterbaumannia

NOVALIS  “Sommerabend” 1976


 邦題「過ぎ去りし夏の幻影」は1976年リリース。爽やかなイメージのシンフォニック・ロックを展開しながら硬い印象のドイツ語で歌うことが果たしてよかったかどうかは別として、本人たちがドイツ語で歌うことにこだわったのは、ドイツ人としての誇りかアイデンティティーか、はたまたドイツ浪漫派の詩人「ノヴァーリス」の名を冠しているからか。(筆名の「ノヴァーリス」はラテン語で新開墾地を意味する。とのこと)。それとも彼らが英語で歌った1stアルバムが国際的に評価されなかったからか。まあつまらぬ詮索はせぬこととして、彼らのドイツ時としての誇りということにここではしておこう。  それはともかく、ダブルギターを解消したサウンドは、意外にシンプルでシンフォニック・プログレという呼称に身構えて居た人も肩の力をすっと落とすのではないだろうか。決してテクニカルとはいえない4人のメンバーも肩ひじ張らない身の丈に合ったサウンドづくりを目指したといってよいと思う。抒情的で時にセンチメンタル過ぎるのではと今なら思える作品だが、決して耳の毒にはならないだろう。アモン・デュール、カン、アシュラ・テンペル、グルグルなど、真にオルターネイティヴのイメージが強いジャーマン・ロックの中にも爽やかなメロトロンの音色の似合うバンドはあるのだ。

side A Aufbruch 出発 (9:37) Wunderschätze 不思議な宝物 (10:41) side B Sommerabend 夏の組曲 (18:19)

a. "Wetterleuchten" 暗雲  b. "Am Strand" 海辺で  c. "Der Traum" 夢  d. "Ein neuer Tag" 新しい陽光  e. "Ins Licht" 光の中で credit Detlef Job guitar, vocals Lutz Rahn keyboards Heino Schünzel bass, vocals Hartwig Biereichel drums


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