ジェントル・ジャイアントの「オクトパス」。クオリティ高い作品が多い彼らの中でも評価の高い本作「オクトパス」オリジナルは1972年リリースだが、日本盤がリリースされたのは1977年と遅かった。おそらく、1975年に日本でもリリースされた「フリー・ハンド」の高評価がレコード会社の尻を叩いたのだと思う。 自分の知る限りだが、個々人の受け持つ楽器の多様性と技術の高さでいえば、右に出る者がいないんじゃないかと思って居る。
実はこのアルバムには2種類のジャケットが存在する。上の物と下の物だ。
上は本国イギリス盤。下はアメリカ盤。イギリスではヴァーティゴ・レーベルから、アメリカではキャピトル・レーベルから出されているので、その辺の事情でジャケットが変えられたのかと推測するが、情報の少ない70年代、高校生の自分は両方のジャケットを見比べ「違うアルバムなのか?」と迷いに迷った。結局、変形ジャケットで薄い紙を使用していたアメリカ盤は壊れやすいだろうと踏んでイギリス系のジャケットを取ったが、アメリカ盤にもちょいグロなセンスと変形ジャケットといふ魅力があった。 UK盤デザインはかのロジャー・ディーンだが、US盤はジョーン・バーグという人らしい。彼はグラミー賞を4度受賞しているキャピトルお抱えのアート・ディレクターだったようだ。
[side A]
1 The Advent Of Panurge パナージの到来
2 Raconteur Troubadour おしゃべりな吟遊詩人
3 A Cry For Everyone クライ・フォー・エヴリワン
4 Knots ノッツ
[side B]
1 The Boys In The Band ボーイズ・イン・ザ・バンド
2 Dog's Life ドッグズ・ライフ
3 Think Of Me With Kindness シンク・オブ・ミー
4 River リヴァー
Raymond Shulman - Bass, Violin, Guitar, Percussion, Vocals
Philip Shulman - Saxophone, Trumpet, Mellophone, Lead Vocals, Backing Vocals
John Wethers - Drums, Congas, Percussion
Gary Green - Guitar, Percussion
Kerry Minnear - Keyboards, Vibraphone, Percussion, Cello, Synthesizer [Moog], Lead Vocals, Backing Vocals
Derek Shulman - Lead Vocals, Alto Saxophone
Mike Vickers - Moog Operator
Composed By – Shulman, Minnear, Shulman, Shulman
Gentle Giant - Producer
Roger Dean - Artwork (UK) John Berg - Artwork (US)
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